『僕らが変わればまちが変わり、まちが変われば世界が変わる~トランジション・タウンという試み』出版記念イベントに参加しました。

掲載日時: 2021/03/12 01:13

こちらの書籍の出版記念イベントに参加しました。

実は、榎本英剛さんのお話を聞くのは、これが初めてでした。お話を聞くとなぜトランジションタウン運動を日本で始めたのかがよくわかりました。

もともとコーチングの勉強を海外でされていて、「ひとの可能性を引き出す社会とは、どういう社会か?」やイギリスのフィンドフォーンの人々が「どういう心理状態でいるのか?」ということに興味があったとのことでした。

そして「質素な暮らしをしているが、心が豊かであることがわかった」とのことでした。

「1からエコヴィレッジを作っていたら間に合わない、いま、存在する街を変えたほうが良い」という考えに至ったとのことでした。

トランジションタウン運動は、2006 年、イギリスのトットネスではじまりました。

トランジションとは、移行するという意味。何から何への移行なのか?

それは、持続不可能なコミュニティから持続可能なコミュニティに移行。

持続不可能とは、外部にしか存在しない資源に依存していること。

日本もエネルギーなど、外部の資源に依存している。外にしか無い資源に依存していると無力感を感じて暮らさなければならない。

トランジッションタウン運動は、「行政でもなく、ビジネスでもなく、市民の力でやってゆく」

NOを主張することは、大切なことですが、NO だけではなく、実際の提案をすることがトランジションタウン運動とのことでした。

続けて、地域通貨よろずの池辺さんからの講義でした。

地域通貨よろずも、現在は、350世帯、700人に拡大しているとのことでした。

話を聞いていて感じたのは、

地域通貨の価値観を共有する

ことの大切さでした。地域通貨じねんもこの部分は、うまくいっていないので、頑張らなければいけないなと思いました。

次に質疑応答ですが。

やりたいひとがやりたいことをやりたいときにやりたいだけやるというのは、どのようにマネイジメントしたのか??という質問がありました。

回答者は、榎本さんです。

マネイジメントは、誰かが上で、誰かが下というイメージがあるのであまり好きでは無いとのことでした。

コントロールしない、生まれてくる熱をコントロールすると熱が冷めてしまう。

次に地域通貨で、不正などは、なかったのか?という質問。

地域通貨よろずの池辺さんの回答でした。

不正のモチベーションが起きない。目的は、たくさんの繋がりができること。とのことでした。

補足情報です。

2021年4月から2021年7月にかけて、著者の榎本さんが全国行脚を行うとのこと。榎本さんのお話を聞いてみたい方は、トランジションジャパンにお問い合わせくださいとのことでした。

トランジション・ジャパンお問い合わせフォーム